JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

お気に入りのパドルとエレキーの話

お気に入りのパドルの紹介です。

 

私はV/UHFで和文を楽しむ時は、

JA1UXR(池上OM)の 「誰でも作れるエレキーパドル2号」 を使用しています。

 

このパドルは昨年の夏に購入して組み立てていたものですが、

GHD やベンチャー、バイブロといった、名のあるパドルを使用することが多く、

この、「エレキーパドル2号」ですが、ほとんど使うことはありませんでした。

 

数カ月前にふとした事から使って見たところ、キータッチが柔らかくて妙に指に馴染む事が分かり、

それ以来、このパドルが私のメインパドルになっています。

 

GHD やバイブロのような、キーを叩いた時の「カチカチ」した感じは全くありませんが、

そこが優しくて、妙に打ってて気持ちが良い。

 

高価なブランド・パドルが、

必ずしも「良い」とは限らないことを思い知らされました。

f:id:JH1LHV:20131007200308j:plain

  

f:id:JH1LHV:20131007200338j:plain

5ミリ厚の鉄板をネットで購入し貼り付け、少し大きめのゴム足を取り付けています。

これで重量感もありバッチリです。

 

私はパドルを使用したエレキーによる交信が好きです。

それは、私自身もそうですが、交信相手にとってエレキーから送り出されるモールスが

一番聞きやすくて精神的にも疲れないと思っているからです。

 

特にコンテストでは長時間に渡りモールスを打つ必要があるため、

その疲労度を考慮しても、自動でモールスを送出できるエレキーは手放せません。

CQ を出している局に、自分のコールサインを一発でコピーして貰うためにも、

エレキーによる機械的なモールスは効果的です。

 

高速でリポート交換が行われるコンテストでストレートキーの手打ちは極めて非効率であり、

送信側と受信側の双方にとってメリットは少ないでしょう。

 

交信する相手側(受信者)に立てば、電鍵のようなストレートキーで叩いたモールスよりも、

エレキーで作り出した規則正しいモールスの方が、聞いていて疲れません。

(電鍵で綺麗なモールスが送信できる人もいますが。)

 

「味(?)があるモールスが叩ける電鍵が好きなんです・・・」とばかりに、

クセの強いモールスを一方的に送信されても、聞かせれている方はたまったものではありません。

クセがあっても頭の中で文字に変換できればまだ良いのですが・・・

コピーできなければ会話は成立しません。

 

そうです。

相手に伝わらなければ 「通信」 は成立しないのです。(重要)

 

私もそうですが、

「相手に伝わる」 ことで成り立つのが、「通信」ということを、ついつい忘れてしまいます。

 

パドル使いのエレキー派でも油断は禁物です。

ちょっとした気の緩みから、自分本位の打ち方になってしまい、やがてはリズムは崩れ、

符号と符号(文字と文字)が一つにつながり、訂正の嵐・・・

遂には聞きづらい(ヘボ)モールスへと一変してしまいます。。。

 

(自戒を込めて)

  • 自分の送信に酔わないように

  • 送信は相手のためにすること(自分のためではない)

一人カラオケじゃなく、大きな会場(大勢の前)で歌っている。

そんな感じでしょうか? 

 

とにかく、モールス通信(特に和文)を行う上で忘れてはならないことは、

「相手に伝わらなければ意味はない!」 ということ。

この一言に尽きます。

 

昭和の時代から和文を楽しんでいるという、

そんなベテラン OM ならば、どんなにクセの強いモールスでも完全コピーができるでしょうが、

(聞く者を魅了する芸術的なモールスからヘボまで・・・)

和文を始めたばかりの初心者には、まるで別世界のものとして聞こえ、

何を送信してるかさっぱり分からず・・・

会話は成立しません。。。

 

それと和文愛好者の多くがバグキー使いというのも

CW 初心者の和文参入を難しくしている要因の一つになっていると思います。

 

とはいっても、

いつまでも、このベテラン(?)OM が送信するバグキーが受信できないのも

それはそれで困りものです。。。

 

そんなクセの強いモールスに対抗できる何か突破口を見つける必要があるのですが。

まぁ、何時までもパソコンソフト(拙作の CW MANIA 然り)に頼ってちゃいけないということです。

 

パソコンから流れるモールスは1:3の規則正しいモールスなので、

こんな綺麗な符号ばかり聞いていては、いつまでたっても進歩は望めません。

 

世の中がエレキーだけだったらパソコンを使った練習は効果ありますが、

クセが強いバグキー対策にはなんら効果はありません。

 

ホントはパソコンや市販の CD を使った練習はさっさと卒業して、

実践を通して耳を鍛える必要があります。(あくまでも、和文の話ですよ。)

 

何時まで経っても規則正しいモールスだけを聞いているようでは、

一向にベテラン OM が奏でる「あの和文」を理解することはできないでしょう。

 

電鍵やバグキーが全盛だった昭和の時代、まだパソコンが高嶺の花だった時代です。

ベテラン OM に頼み込み、電鍵を叩いて貰ってテープに録音させて貰いました。

そしてテープが擦り切れるまで聞き込んだものです。

これぞ実践的な練習で、今になって思えばそんな時代がとっても懐かしいです。

 

和文人口を増やすためにどうすれば良いのでしょうか?

ベテランと初心者の技能的な違いをどう埋めればよいのでしょうか?

 

ベテラン同士の「芸術的な和文交信」を聞くことは、自称 CW マニア な私としては、

モチベーションも上がりストイックに練習する励みにもなるので喜ばしいことなのですが、

時々はエレキーを使って、和文初心者とも交信して貰いたいと願っています。

 

私は、和文電信の敷居を下げるためにもエレキーを使った交信の普及は必要だと思っています。

そして併せてどんなにクセの強いモールスでも受信できるようになるための練習も必要でしょう。

 

また、送信について言えば、

エレキーの CQ にはエレキーで、電鍵の CQ には電鍵で応えられる・・・

相手の CQ に合わせて柔軟に対応できるという、そんな送信技能も必要でしょう。

 

エレキーの CQ に対して、クセの強いバグキーで応答したら・・・。

和文初心者は面食ってしまいますよね。

 

電鍵やバグキーが専門だと仰るベテランさんにも、ベテランの責任としてエレキーを傍らにおいて、

相手のキーに応じて切り替える・・・そんな優しさが必要じゃないでしょうか。

 

最後に、再開局して1年。

ベテランが奏でるモールスを、100%コピーする秘策は無いものかと、

7MHz の和文交信を録音し続けてきました。

  • ベテランの巧みな技術を未来に残したい
  • ベテランのモールスを分析してソフトウェアに実装したい

 

などという・・・

こんな、無謀で夢みたいな事を考えている・・・そんな今日このごろです。