JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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リズム感の無い和文モールス

「今日の東京は快晴です」
この短い文例を使ってリズム感のない和文モールスを作成してみました。

今回は極端な例とするため、
モールス符号はパソコンで作成し、長短比率1:3の正確な符号としました。
 

それでは、早速、通常パターンから、

「キョウノトウキョウハカイセイデス」

  • 15wpm の場合

  

  • 25wpm の場合

  

一本調子ですが違和感なく聞き取れます。

 

まずは文例中の言葉の途中に無駄なスペースを入れてリズムを崩してみます。

「キョ ウノト ウキョ ウハ カ イセ イデス」 

  •  15wpm の場合

  

  • 25wpm の場合

<

  

言葉の途中に変な間(空間)が入ることで文章のリズムが悪くなり聞きづらくなりました。

 

更に、この文例のまま、文章中の2箇所に訂正を入れてみます。

  •  15wpm の場合

  

  • 25wpm の場合

  

ここまで来ると「リズムが悪い」を通り越して、聞き取ることも疲れてしまいます。

 

最後に、聞きやすいモールスで締めくくります。

「キョウノ トウキョウハ カイセイ デス」 

  •  15wpm の場合

  

  • 25wpm の場合

  

 

このような打ち方が、本当に「リズムがいい」打ち方なのか、人によって評価は分かれると思いますが、イチバン聞きやすいことは確かです。

今回のサンプルはパソコンで作成しているため、符号や単語の間隔が規定の長さになっているため、聞こえるモールスも、どれもが機械的な一本調子で、違和感を感じるかも知れません。

実際のエレキーでは、長短点の比率こそ正確な1:3ですが、符号や単語の間隔は打つ人のパドル操作によって決定されるため、この間隔と間の取り方一つで、如何様にも特徴あるモールスを送信することができます。

「エレキーは機械的で人間味を感じない」と、時折耳にすることがありますが、決してそうではなく、会話の構成と、この間の取り方で、如何様にも表現することができるのです。

エレキー好きな、わたしとしては、商社マンが使っている流暢な英語のように、パドルを自由に操り、そして、和文で交信できるようになりたいと、日々鍛錬を重ねているところです。

「エレキーも奥が深くて難しい」
そう、改めて感じている、今日このごろです。