JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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NanoPi NEO を WiFi で使う

今日は「NanoPi」を再セットアップした話しです。

NanoPi は世界最小の Linux シングルボードコンピュータで、最近一番気になるマイコンです。
秋月電子通商でも先月から取り扱いが始まったので・・・これから、流行るかも?
(nanopi NEO
nanopi NEO 2

私は随分前に海外から買ったので、送料入れたら結構かかっちゃいました。
オリジナルの NanoPi NEO は $7.99 なんだけどなぁ~。

 

f:id:JH1LHV:20170819174055j:plain

FriendlyElec

 

で、今日は NanoPi の OS を新しくしようかと、SD にイメージ書き込んで・・・
「あれっ、どうやって設定するんだっけ・・・」と、すっかり忘れちゃってて。。。
最終確認するまで予想外にも手間取っちゃいました。

ということで、再び NanoPi を WiFi で使えるように再セットアップして、
その過程をキャプチャしたので・・・今日はその備忘録のアップです。
 

microSD に OS イメージを書く

microSD の容量は8G あれば十分です。
OS イメージのダウンロード先や各種設定方法については、この公式 WiKi ですべて解決します。

NanoPi NEO - FriendlyARM WiKi
 

最初はイメージファイルの入手から。

f:id:JH1LHV:20170723173322j:plain

WiKi ページ中頃に Image File のダウンロードリンクがあります。

 

f:id:JH1LHV:20170723173331j:plain

次に、この official-ROMs フォルダを選択します。

 

f:id:JH1LHV:20170723173350j:plain

わたしは、この ubuntu-core を選択しました。

 

続いて micro SD に Image を書き込みます。 

Image 書き込みツールは何でも構いませんが、
NanoPi-NEO の tools フォルダの中にも 書き込みツールの win32diskimager があります。

f:id:JH1LHV:20170819181256j:plain

わたしは、 win32diskimager で書き込みました。

 

SSH で接続する。

NanoPi NEO には HDMI のコネクタがないので。。。
全ての作業は Windows 等の母艦から SSH でリモート接続する必要があります。

Raspberry Pi のような GUI 環境は使えないので、全て CUI のコマンドで操作することになるので、これが一番のネックなんです。。。

 

f:id:JH1LHV:20170819145509j:plain

micro SD と LANケーブルを挿して、電源の microUSB を接続して起動します。
この時、青いランプが点滅していれば上手くいってます。
後々 WiFi だけで使う予定なので、最初から USB WiFi も繋げて起動させました。
 

NanoPi の IP アドレスを取得する。

リモートで接続するためには NanoPi の IP アドレスを知る必要があります。

 

(Windows で調べる場合)

ping と arp を組み合わせて調査します。
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

for /l %i in (0,1,255) do ping -w 1 -n 1 192.168.1.%i && arp -a 192.168.1.%i


f:id:JH1LHV:20170819190933j:plain

192.168.1.1 ~ 192.168.1.255 まで、ping と arp を自動でやらせて確認します。
(ping して、その結果を arp テーブルに記録させます。)
わたしは最後の 255 まで待てずに、192.168.1.40 辺りで Ctrl + C で強制終了させました。
そして最後に arp して確認します。

arp -a


f:id:JH1LHV:20170819191844j:plain

ローカル内に既に割り当てられている IP アドレスが複数あったりすると、どの IP が NanoPi のものか分からないと思いますが、そこはスキャンアプリを使うなりして探し当てるしかありません。

NanoPi の IP アドレスで SSH で接続する。  

SSH クライアントは「PuTTy」 を使ってます。
PuTTy の接続先に NanoPi の IP 192.168.1.18 をセットして接続します。

すると、login 画面が表示されるので、

  • user → root
  • password → fa

で login します。

 

f:id:JH1LHV:20170819152803j:plain

すると、リモート接続が成功して、こんな画面が表示されます。

ここで、お決まりの

# apt-get update
# apt-get upgrade

をやっておきます。

 

以後、WiFi が使えるように設定する

NanoPi を使うたびに LAN ケーブルを挿すって・・・すっごく面倒でしょう。

やっぱりNaoPi でも WiFi 使いたいよね。

WiFi が使えるようになると NanoPi は電源入れるだけで、あとは Windows で SSH するだけ。

とってもすっきりします。

 

まず、所有する USB Wifi が NanoPi で認識するかチェックします。 

f:id:JH1LHV:20170819212743j:plain

公式の WiKi によれば、サポートされているチップセットは表のとおりで、これ以外のものは使えないようです。 

 

現在のネットワーク環境を確認します。

sudo ifconfig -a


 f:id:JH1LHV:20170819145642j:plain

wlan0 が表示されれば、挿した USB WiFi は使えるということです。

 

続いて、NetworkManager が認識するデバイスとその状態を表示します。

sudo nmcli dev


f:id:JH1LHV:20170819150328j:plain

wlan0 が disconnected になってます。(WiFi 未接続)

WiFi を起動します。 

sudo nmcli r wifi on


WiFi をスキャンして表示します。

nmcli dev wifi

f:id:JH1LHV:20170819151111j:plain

※画像内のコマンド表記にミスタイプがありました。。。(sudo nmvli r wifi on → sudo nmcli r wifi on)


周囲の接続可能な SSID が表示されます。 

WiFi に接続します。

sudo nmcli dev wifi connect "SSID" password "PASSWORD"

f:id:JH1LHV:20170819151847j:plain

これで WiFi で接続できるようになりました。 

 

LAN 接続から Wifi 接続に変更になり、DHCP で割り当てられる IP も変化するので、
また ping と arp で WiFi 接続している NanoPi の IP を探す必要があります。 

以上です。