JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

抵抗の整理と保管(小物収納ケース 緑)

電子工作では欠かせないパーツに抵抗がありますが、抵抗は種類も多くすべてを何本かずつ揃えたらそれなりの数にもなるし、整理や保管が大変です。
それにモノはチップほどじゃないにしても、まぁ小さい。

丁寧に小袋に小分け、そしてその袋の表にペンで値を書き込んで箱の中に・・・
これじゃ、使いたいときにサッと取り出すことはできないし、目的の値のものを探すって結構面倒で大変なこと。

ということで本日は、抵抗の整理と保管の話です。

で、私はというと「小物収納ケース(緑)」という、秋月電子で@50 のケースを使っています。

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小物収納ケース(緑) KCB−B: 電子工作便利商品 秋月電子通商 電子部品 ネット通販


まぁこのケース、秋月で取り扱っているくらいですからパーツ入れに最適なことは当たり前で、もうこれ以上ないくらいに(普通の大きさ)の抵抗入れにはピッタリです。

そしてこのケースの優れているところは縦横に連結できるところ。

100均でも抵抗入れにピッタリなケースを探すことはできますが、ケース同士が連結できるものはこれまで見たことはありません。

抵抗の整理はケースがたくさん必要になるので、連結できない小さなケースだと、それはそれで目的の値探しに手こずるのは目に浮かぶもの。

やはりケース同士が連結できた方が、後々のことを考えても、超お勧め。

 

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たかが抵抗整理ではありますが、
これまで長く試行錯誤し、紆余曲折を経てやっとこのケースにたどり着きました。

ホーザンのパーツケースを使ったり、パーツキャビネットに細かな仕切りを付けてみたりと・・・
まぁ、幾つかの方法を試しました。
そして数年前、このケースに出合いやっと終止符。

 

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と言いながら、今だ一部の抵抗整理にホーザンを使い続けていますが。。。


抵抗はその種類も多く、そのすべてを整理するとなるとケースの数もそれなりに必要になるので、少しでも安く買えるところはないかとウェブで検索しまくりました。
確かあの時は国内の秋月電子が一番安かったと記憶。

中華の AliExpress なら激安セラーもあるんじゃないかと調査するも、別途送料(結構高い)が掛かるところばかりで。

そんなこんなで、やっぱり最後は秋月電子でまとめて通販です。
(現時点の市場、相場はわかりません。悪しからず。)


それでこのケース。何個必要になるかってことですが。
これは、E系列(IEC規格60063:1963参照)の何を、何本ずつ揃えるかで変わります。

抵抗自体の入手は「抵抗セット」の購入がベスト

 

まぁ、最初はよく使う値がチョイスされている「抵抗セット」なるものを購入してみるのがいいでしょう。
Amazon でも「抵抗セット」のキーワードで探せば簡単に見つかると思います。

そしてこのセットに含まれる抵抗値の数だけケースを揃えて、あとは工作して新たに値が増えた時にでも買い足していけばいいんじゃないでしょうか。
新たな値の抵抗が増えてもケースが連結式なので並び替えも自由です。
(抵抗セットの購入は、工作都度に少量入手するよりも断然安上がり。)

 

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Amazon で「抵抗セット」で検索。

 

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こちらは中華の AliExpress で検索、1/8W 97種類 × 25本 で約1,000円です。
AliExpress には 1/8W から、上は数ワットのものまで品揃えはとっても豊富です。
あれやこれやと自分の目でモノを確認しながらセラー選びも楽しいと思うので、あえてリンクは省略しました。

 

E 系列って?


さて、この抵抗の値を表す「E 系列」ですが、これはコンデンサ、コイル、ツェナーダイオードでも同じように用いられています。

E3、E6、E12、E24、E48・・・E192 という風に E の後ろの数字が倍々で大きくなり (等比になっている)、趣味の工作では E24 辺りが使われています。 

以前はパーツショップでも E6 や E12 を見かけましたが、今は E24 以上が標準なようで、E6 や E12 を探すことは難しいかも知れません。

それとこの E 系列で示される値は、10KΩ、20KΩ、30KΩ、40KΩ、50KΩ・・・というような切れのいい数字じゃないので注意が必 要です。
(たとえば 10Ω ずつ等差で増加すると 1Ω~1MΩ まで 10 万種類になってしまいます。)

1.0Ω、1.5Ω、2.2Ω、3.3Ω、4.7Ω・・・というような、一見すると数字がバラついて見える「等比級数」が用いられています。

これは許容範囲内で誤差があっても隣接する前後の値に食い込まないように(隣り合う二項の比が常に一定)で、たとえば E24 系列の誤差 5%、10% のカーボン抵抗では値の前後で重なりません。

とはいっても今時なら、誤差 1% の金属被膜抵抗を使うでしょうから、どのシリーズを選んだとしても重なる心配はありません。
(金属被膜抵抗は炭素皮膜抵抗(カーボン抵抗)の3倍とかなので、ちょっと価格は高めです。)

 

(各シリーズの許容範囲) 

 E系列   許容範囲 
  E6    20%
  E12    10%
  E24     5%
  E48     2%
  E96     1%
  E192    0.5%

 

E の後ろの数字ですが、これは E6 なら、1から 10 までを等比級数で6等分、E24 なら 24 等分することを意味しています。

 

(各シリーズの値) 

E3 E6 E12 E24 E48 E96
10 10 10 10 100 105 100 102 105 107
11 110 115 110 113 115 118
12 12 121 127 121 124 127 130
13 133 140 133 137 140 143
15 15 15 147 154 147 150 154 158
16 162 169 162 165 169 174
18 18 178 187 178 182 187 191
20 196 205 196 200 205 210
22 22 22 22 215 226 215 221 226 232
24 237 249 237 243 249 255
27 27 261 274 261 267 274 280
30 287 301 287 294 301 309
33 33 33 316 332 316 324 332 340
36 348 365 348 357 365 374
39 39 383 402 383 392 402 412
43 422 442 422 432 442 453
47 47 47 47 464 487 464 475 487 499
51 511 536 511 523 536 549
56 56 562 590 562 576 590 604
62 619 649 619 634 649 665
68 68 68 681 715 681 698 715 732
75 750 787 750 768 787 806
82 82 825 866 825 845 866 887
91 909 953 909 931 953 976

一定の許容範囲で、しかも必要最小の数で全体をカーバしています。

E24 は 1 から 10 までを等比級数(10 の 24乗根)で分割したもので、
Excel なら 「=POWER(10,1/24)」  で計算できます。
   E6 → 1.467799
  E12 → 1.211528
  E24 → 1.100694
E24 で考えると、基準の1に 1.100694 を掛けて約1.1。
この 1.1 に 1.100694 を掛けて約1.2。
この 1.2 に 1.100694 を掛けて約1.3・・・と、一定比率で増加していきます。
(実際の抵抗値ではこの計算から多少ズレている範囲が存在しています。)

 

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等比級数なので、X軸を対数目盛で表示すると等間隔で直線になります。

 

それでケースは何個必要なの?

 

(各シリーズでのケース必要数) 

抵抗値 E6 E12 E24
1Ω~10Ω 6等分 12等分 24等分
10Ω~100Ω  〃  〃  〃
100Ω~1KΩ  〃  〃  〃
1KΩ~10KΩ  〃  〃  〃
10KΩ~100KΩ  〃  〃  〃
100KΩ~1MΩ  〃  〃  〃
必要数  36  72  144

 

E24 で揃えるなら 1Ω から 1MΩまで 144 種類となり、ケースは 144 個必要です。
初期投資は、@50 × 144 = 7200円 となります。
(記事中の AliExpress の抵抗セットを収容するなら、@50 × 97 = 4,850円 掛かります。)

 

各定格電力における、最適な Max 電流って?

 

最後に定格電力(W)についてですが、
抵抗に電流が流れ定格以上の電力が消費されると、抵抗は高温になりやがては焼き切れてしまいます。

目安としては定格電力の1/3 程度で使用するのがよいとされているようです。
ということで、電子工作で使用頻度が高い 5V電源で、それぞれの抵抗に流せる電流を調べてみると、定格の1/3 で使用すると、

 

(各電力で流せる推奨電流) 

 定格電力       定格の1/3   電流 I=P/V = P/5V (5Vの場合) 
 1/4W  →  0.25W   →  0.083W    0.0166 = 17mA
 1/6W  →  0.166W    →  0.0555W     0.0111 = 11mA
 1/8W  →  0.126W  →  0.042W    0.0084 =  8mA

 

一番小さな1/8Wで 10 mA がいいとこで・・・まじめに1/3 で使おうとすると、あまり電流は流せないことが分かります。

 

最後に

 

最後に話を戻しますが、私は一つのケースに3種類の抵抗(金属皮膜)を混在させています。
1/4W、1/6W、1/8Wの3種類。

これらは微妙に大きさが違うので、まとめて入れても区別がつくので大丈夫です。

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必要な抵抗はピンセットで取り出してます。

 

100本入るとこんな感じです。

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100本では、まだこれだけ余裕があります。200本はいけそうです。 

 

ということで、本日の抵抗整理の話はひとまずここで終了します。

 

※本記事に間違いがあれば、適宜修正していきます。 

 

 

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