JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

それでも中華パーツを使い続けます・・・

三端子レギュレータ IC の AMS1117

f:id:JH1LHV:20181012221240j:plain

SOT-89 パッケージ、最大 800mA 出力

出力電圧のバリエーションも豊富で、出力電流も大きく流せる、趣味の電子工作では定番なレギュレータ IC です。

で、ストックするために注文していたものが AliExpress から届きました。

 

f:id:JH1LHV:20181012214914j:plain

なんと、70 個で約200円(送料込み)という激安を通り越してタダみたいな値段です。
1個あたり3円ですよ。


<70個の内訳>

  • 1.2V × 10
  • 1.5V × 10
  • 1.8V × 10
  • 2.5V × 10
  • 3.3V × 10
  • 5.0V × 10
  • ADJ  × 10


こんな安物と比べるのもどうかと思うけど、aitendo では同じ型番のチップが3個で100円。
ということで AliExpress のショップがどんだけ安いかわかります。 

ただ、この AliExpress のショップの安すぎるという感覚。。。
これって・・・日常的にパーツはアキバのショップから調達することが多いからで・・・アキバ価格が普通なんだと勝手に思い込んでいるところがあるのかも。

中華パーツなんてそれこそ世界中のいろんなところで使われていて、もうそれなりに実績もあるし信頼だってされてるわけだから、もはやこういう現状からみても中華価格こそが適正な価格なんじゃないかと思ったりもしています。

まぁ実際のところ、秋月電子や aitendo で売ってるパーツも中華パーツだったりするわけで、でもそれが粗悪品じゃないかと疑ったことは一度もないし、良品だと信じて使ってるけど・・・ん~、ホントのところはわからない。

こういう国内で売ってるパーツってちゃんと品質チェックされたものを並べているのか、それとも独自でチェックしてから並べているのか・・・とっても気になるところ。
まぁこういうことはチップ製造メーカ次第なんだろうけど。

AliExpress と比べて価格差は10倍以上だったりするので、心情的にはチェック済みであってほしい。

でもまともにチェックとなるとこれでは安すぎかな。
さらに10倍とか、たとえば中華で@3円なら@300くらいで売らないと採算が取れないんじゃないかな。
でも、そうなると今度は売れなくなりそうだし。

で、FD(フロッピーディスク)や CD のようなノーブランドみたいなパーツもあったりするのかな。
確かあれはちゃんとしたメーカのものを品質チェック工程だけを省いて安く販売していたと思うけど。

中華パーツの製造会社にもキナ臭いとこ沢山あると思うし、有名ブランド品をコピーするけど品質は全くダメなやつとか、独自ブランドだけど品質チェックもしっかりしているところとか・・・AliExpress の中には沢山のショップが入っているしそれらのショップの仕入れ先だってバラバラだと思うので、注文して実際に何が送られてくるかなんて、もう賭けみたいなものだから。


まぁなんだかんだ言っても、最初からわかっててこんな怪しい安物のバッタパーツを使うわけだから動く動かないはすべて自己責任なんだよね。

希望の性能を満たしているのか、長期間の使用に耐えうるものなのか、
スペック一杯で使わないようにするとか・・・そんなことを気にしながら使っていくことが必要なんだろうね。

趣味の工作だから。
希望する性能がでたらラッキー。
多少寿命が短くなっても気にしない。・・・このくらいで、ちょうどいいのかも!

 

■ ■

 

チップの刻印をデジタルスコープで確認してみました。

f:id:JH1LHV:20181012232127j:plain

f:id:JH1LHV:20181012232110j:plain

f:id:JH1LHV:20181012232138j:plain

ホンモノかニセモノか・・・。性能はどうか・・・。
使ってみないとわからない。。。

f:id:JH1LHV:20181013150733j:plain

ちなみにこのチップは aitendo で購入した AMS1117-5V

f:id:JH1LHV:20181013151615j:plain

f:id:JH1LHV:20181013151740j:plain

今回と違うショップで購入していたストック品の AMS1117-5.0V の刻印状況です。

 

f:id:JH1LHV:20181013151707j:plain

これも AliExpress から購入した AMS1117-5.0V で、その刻印状況です。

刻印はそれぞれ違ってるけど・・・ただ、わたしは良品だと思って使うだけです。。。


中華チップの中にはホンモノの偽物もあるので要注意です。
こういう偽物をつかまされたら正規回路でも絶対に動きません。

ホンモノの偽物は高価なチップに多く、同じ形状のパッケージ(中身は別の安物)の表面の刻印を削って新たに偽の刻印をし直して本物のように見せるものです。

わたしとしてはどうせ粗悪品をつかませられるなら、1、2回電源を入れただけで壊れるチップよりは、最初から全く動作しないこんなチップの方がある意味幸せかな。

何か作ろうと思ったら必ずブレッドボードを使うので、その時に「完全に動かないニセモノ」ってわかった方がいいですから。

いずれにしろ、自己責任ですね。

 

■ ■

 

結局、中華パーツだけど。
趣味の世界で使っている今のわたしには、安ければ安い方がありがたい。

でも、製品化するとかだったら・・・こういうパーツは使わないでほしい。
国内、中華を問わず品質チェックに合格したものだけを使うべきで、ましてや刻印もないような得体のしれないパーツを使うことだけはやめてほしい。

キットも然りです。
安いキットだろうが、お金を出して買うもの。
パーツは信頼のおけるショップから、できれば国内メーカのものを仕入れてセットしてほしい。

特に初心者向けのキットは必ず動くことが必須だからね。
最後まで作って動作しない理由がパーツの不良だったじゃ、ホントシャレにならないから。

初心者向けであればあるほど基板やパーツに不良品はあっちゃダメだよ。
最初の成功体験ってホント大事だから。
パーツを間違わずにハンダ付けできたら動いてくれないとね。