先日の ReflowR ネタの続きです。
テスト用に基板とパーツがもう一式あったので、
今日はそれらを使ってちょっと気になっていたことを試してみました。
今、私が所有しているクリームハンダは、中華から買った安物で、
しかも常温で保管したままで、もう2年は過ぎたもの。
まぁ、あり得ないレベルの保管状態のものを、ちょこちょこ使っておりました。
よく見かける中華のやつですね。
これ、3本ほど所有してますが・・・すべて常温保管です。
クリームハンダって使用期限があって、だいたい半年程度でダメになるみたい。
しかも、10℃ 以下の環境で保管することが推奨されてて・・・結構、デリケートなんだよね。
まぁ、冷蔵庫(野菜室)で保管するのがベストらしいんだけど。
最近のキットも SMD ものが多くなったといっても、
そんなにしょっちゅうチップ部品をハンダ付けすることなんてないし、
実際、趣味の電子工作でクリームハンダ一本を使いきるってなかなか難しいよね。
それに、使用期限が過ぎたからといって、たった半年で捨てちゃうのも勿体ないわけで、
こうして、常温保管のまま(真夏の室内は40℃近い?)今日まで来てしまいました。
で、今回やってみたことは、
この保管状態が悪くて、使用期限も切れてしまっている中華のクリームハンダを使って
ちゃんとリフローしてくれるかどうかってこと。
前回のもの(ReflowR に付いてきたやつ)に比べてハンダに艶はあるのか。
まぁ、比べてみてハンダの状態がすこぶる悪かったら、ここは思い切って全部捨てちゃおうかなぁって。
ちなみに、秋葉原でクリームハンダを置いてるショップってあまりないんだよね。
使用期限があって、10℃ 以下で保管となるとショップ側も大変なようで。
しかもそんなに売れるもんでもないし。
レジで聞くと奥の冷蔵庫から出してきて売ってくれるとこもあるけど、
こういうショップの売り方がホントは正解で、
そもそも、中華からの通販や、店先のワゴンセールで入手するようなものじゃないんだよね。
今回はステンシルは使わずに、本体のシリンジに注射針を付けてクリームハンダを塗ることに。
(自分で基板でも発注しなけりゃステンシルなんてないので、ここは通常の方法で。)
これ、ReflowR に付いてきたやつだけど・・・なんか、これも中華臭いね。。。
こんな感じに盛りましたが・・・ハンダの量が多いような。。。
この半分の量でいいと思うけど、ランドが細かすぎて、思うように盛れません。。。
ハンダ量は絶対に少ないくらいがいいんだよね。
大抵の不具合ってハンダ量が多いからで、そのせいでブリッジができたり、後処理が大変になるんだよね。
スコープとピンセットを駆使してパーツを置きました。
パーツは一発で置くのがベストで・・・
ちょっと位置が、なんて弄ってると途端にめためたになっちゃうから。
ここは慎重に一発で置かないと、後々のクオリティに影響がでちゃいます。
リフロー開始です。(タブレット + WiFi 使用)
リフロー終了です。
思ったより、ハンダに艶があるので、少々驚きです。
電池ソケットは付けずに直接電池を接続したところ、LED が高速で点滅したので、
リフロー一発で動作しました。
左:前回、右:今回
最後に2枚並べてみましたが、どっちもどっちで・・・差が分からない。
この写真では右側の今回の方が綺麗に見えてるし。
今回の試験としては、
保管状態が悪い中華のクリームハンダでもリフローは成功したってことなんだけど・・・
でも、しっくりこないな~。
ホントは中華のクリームハンダは全部捨てるつもりでいたので。
今回のリフローさえ失敗してくれたら・・・安心して捨てることができたのになぁ。。。
これで、またズルズルと持ち続けることになるのかな。
早いとこ、サンハヤトのクリームハンダに乗り換えないと・・・本当にダメな気がする。