JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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CW 解読器を作ろう!

アマチュア無線を楽しむ中で、興味本位で購入したものの、うまく活用できず結局は飾りになってしまう、そんな周辺機器の代表格が「CW 解読器」ですよね。このブログでも、過去に何度か取り上げたことがあります。

さて、今回はこの CW 解読器の話題をお届けしたいと思います。なんと、CW 解読器の作成はとても簡単なのです。

解読作業の中心となるハードウェア処理は、現代の安価なマイコンソフトウェアに全て任せることが可能です。そのため、準備が必要なのは、信号入力に関するインターフェース部品数点だけとなります。

ということで、このゴールデンウィークに新たな挑戦として、CW 解読器の作成に取り組むのも楽しいのではないでしょうか。私の方から提案させていただくのは少々おせっかいかもしれませんが、そんな一面を今回はお伝えさせていただきました。

OZ1JHM 氏の CW デコーダを作ってみよう!


それでは、私がおすすめしたいものをご紹介いたします。

それは、かつて私も手がけたことがある、OZ1JHM 氏がウェブサイトに公開しているCW 解読器です。この解読器の製作に必要なパーツはそれほど多くなく、Fritzingで作成されたわかりやすい配線図も掲載されています。したがって、すぐに試してみることができるので、この機会に、挑戦してみてはいかがでしょうか。

skovholm.com
 

モールス信号の解読を行うためのアルゴリズムは、「Goertzelアルゴリズム」がスタンダードとなっています。このアルゴリズムは確かな信頼性を持っており、私自身も大変気に入っています。多くの信頼できるソースコードが公開されているので、取り組みやすいでしょう。

特筆すべきはその高速性と精度。モールス信号の解読においても誤読が少なく、そのパフォーマンスは十分に期待できます。ですから、これをお勧めします。

次に、ハードウェアの中心となるマイクロコントローラは、皆さんもご存知の Arduino を使用します。必要なスケッチファイルは OZ1JHM 氏のウェブサイトからダウンロードできますので、あとはそれを Arduino に書き込むだけです。ちなみに、そのウェブサイトには私が修正した和文電信対応のスケッチも公開されています。

ハードウェアの構築では、オーディオ信号の取り込みに数個のパーツが必要となります。試すだけであれば、ハンダ付け不要のブレッドボードでも充分です。

必要なパーツとしては、Arduino と、数個のコンデンサと抵抗、LED、そして文字表示のための LCD が必要となります。

Arduino の価格は、製品によりますが、200~300 円程度から購入できます。すべてのパーツを揃えても、ファミリーレストランでの一食分よりも安く仕上がるかもしれません。

そして、パーツは全て秋月電子で揃えることができるので、複数のパーツショップを探し回る手間も省けます。

www.jh1lhv.tokyo

 CW 解読器なんてもんは、結局は実用的じゃないからね。

まぁ、しいてハムらしさ求めるならば、
パーツ集めて、あれやこれや悩みながら、自分で組み立てていく・・・その過程が面白いかな。

せっかくハムやってるんだから、自分で作った方が絶対楽しいし・・・
この解読器は簡単なので、初めての工作の題材にしてもいいんじゃないかな。

マイコンの Arduino なんて、もう一般的なものなんだから、今、手を付けておかないと。
これから出てくる新たな高機能マイコンとか、もっと複雑で操作も難しくなっていくわけだから、
ますます遠のいじゃいますよ。
ホント、今始めないと・・・なんか、もったいない。

何度も繰り返します。
買うとバカ高い CW 解読器。絶対に自分で作った方がイイから。


大枚はたいて買った CW 解読器。
実践で活用なんて・・・まぁ期待できませんからね。。。

それにローカルとのラグチューでも、
購入した解読器について話すというだけでは、あまり長く会話が続くものではないと感じています。

それが、自分自身で作った解読器だとしたらどうでしょう。
そんな話をすれば、相手も様々なことを質問してくるでしょうし、それにより会話も更に活気づくと思います。

Arduino のことやパーツのこと・・・
相手も工作に興味が湧いて、「それじゃ、わたしも・・・」ってことにでもなればしめたもの。
楽しい会話は続くと思います。

で、この解読器製作でハマるとしたら。 


Arduino の開発環境のインストールでしょうか。

必要なライブラリのインストールとか、シリアルポートのドライバでハマるかもしれません。
あと LCD 辺りの設定でしょうか。

まぁ、初めて Arduino をやってみるという方にはチョットだけ時間がかかるかも知れませんが、
当ブログの過去記事や、ググることで必ず解決できると思います。

それに、少しくらいはハマらないとね・・・つまらないですから。。。

やっぱり作るのは面倒。でも、解読はしてみたい。


そんな方は、拙作の「CW 解読プログラム」を使ってみるのはどうでしょうか。

www.jh1lhv.tokyo
 

www.jh1lhv.tokyo

今流行りの JT65 や FT8 をやっていれば、
無線機と PC のインターフェス(オーディオ関係)は整っていると思うので、
この解読プログラムを起動するだけで CW はデコードできると思います。

無線機の REC 端子と PC の MIC 端子を接続するのがイチバン簡単かな。

最後に。

 

この CW 解読器というやつ。

CW を学び始めたハムの方々の中には、一度はこの解読器を使ってみたいと思う方が多いようです。自分で試してみないと納得できない、とても興味をそそられる道具なのでしょう。

しかし、その前に、自己投資をせずに手軽に作ってみてはいかがでしょうか?
「ああ、なるほど、こんなもんね・・・使えね~な~・・・高い買い物せず助かったわ・・・」と感じた上で、次の段階へ進むことが大切だと思います。

一刻も早く CW 解読器の呪縛から解放されて、
CW は自分の耳で聞き取る
ことが、何よりも重要だという原点に立ち戻ることを願います。

悪しき思念にとらわれず、清々しい気持ちで CW の修行を続けることが賢明だと思います。
CW 好きのハムの皆さん、頑張りましょう!