JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ハムの無線機キット

無線機のキットといえば、世界的にみても7メガの CW ものが多く販売されています。
かくゆう私もこれまで幾つかの7メガの CW キットを作り、そして当ブログでも紹介してきました。

www.jh1lhv.toky

www.jh1lhv.tokyo

www.jh1lhv.tokyo


実は7メガのキット。
この他にもまったく手を付けてないものを複数所有してるんですよ。

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幾つかの中華キットと QRP Labs や μBitx などなど。
μBitx にあっては、なぜか2セットも積んでありますから。。。

モチロン作る気満々で購入はしますが、どうしても作った後の免許申請のことを考えると煩わしく思えてきて・・・結局、作ることを放棄してそのままになっています。

ちゃんと免許があるメーカ製の立派なリグも持ってわけだし、それをわざわざ面倒な申請までして本気で使う気はあるのかと・・・そんなことを自問自答しながら、作った後に待ち構えてる手続きの手間暇を考えたりしてるうちに作る気力もダウンして・・・これが今の現状です。

どうしたって申請して数カ月も待てないし、それに許可された頃にはもう別のことに夢中になってると思うんです。
(どうせ自作機の申請では、お役所手続きのしょうもうないミスなんかで何度も手戻りがあったりするんでしょう。。。)

これは当たり前のことなんですが、なんだかんだいったって遵法精神だけはバリバリ持ち合わせているので、たとえ今の免許制度に不満があったとしても、これを遵守するのは当然なことであり義務なので、これをムシしてまで電波を出そうなどとは考えてませんから。

とりあえず組み立てたらダミーロードでパワーチェックだけやって、スペック通りに電波が出ることが確認できたら、あとはそのまま箱の中。

ホントのこといったら、作りながら誰かと交信したいですよ。
相手のレポートを参考にしながら改良とかもやりたいじゃないですか。

そもそもハムなんだから、技術的興味で実験することは許されてもいいと思うんだけど。
どうして許されないのか不思議だよ。
・・・って、むしろ国がこういう技術好きを応援すべきなんじゃないかって思うんだけどなぁ。
ここはもっと規制緩和して、ハムが自由に実験することを許してくれないと、この先とてもじゃないけど技術大国なんかになれないし、このまま世界からも置いて行かれちゃいますよ。

今の無線設備規則なりを厳密に適用したら、改造や改良(フアームとかソフトのバージョンアップも)だけでもその都度で申請が必要なはずです。
送信系統の回路を少しでも弄ったら、免許って取り直さないとダメなんでしょう?
(実際、そこまで厳格にやってる人っているのかどうかは不明だけど。。。)
送信機の終段の石なんて変えようものならスプリアスにもろ効いてくるからね。
昔だったら落成検査から受け直しですよ。

こういうこと厳密に言い始めると、ハムが実験しながら無線機を作っていくこと自体が今の免許制度には馴染まないし、スムーズにはいかないことなのかもしれませんね。。。

4アマなら10W、1アマなら1KW まで、技士であるハムの自己責任と裁量の中で自由に実験することを許してはもらえるようにはならないかなぁ。

こういうことが許されないなら、無線従事者の免許なんて要らないよね。
リニアアンプ自作してスプリアスばっかりだったら結局自分が恥ずかしいだけだし、コールサインを名乗って汚い電波なんて出さないよね。しっかり基準以上、いやそれ以上にチューニングしてからホンチャンで使うと思うんだけどなぁ。

ホント、もっとハムの技術を信用して、金銭上の利益のためじゃない、技術的興味でする自作を許してほしいと思うね。

ということで、もっと規制緩和して門戸が広がったりしてくれたら、これからスグにでも積みキットのハンダ付けに没頭しますよ。
後々は枯れた回路寄せ集めてキットじゃないオール自作もやってみたいしね。

 

■ ■

 

と、まぁこんなことは所詮ムリなんでしょう。

少しでも実現できそうなことを考えるなら、TSS や総通へ申請して1週間くらいで承認が下りるとか・・・この程度の緩い制度改革ならできるんじゃないの。

今どきの行政では、ワンストップサービスとやらでユーザへのサービスが飛躍的に向上しているということなので、電波申請手続きに関しても同じようにワンストップでもっとユーザに優しく合理化してほしいよ。

わたしが開局するずっと前の、ハムをするなら無線機はオール自作の時代なら、それこそ様々な実験を繰り返しながらゆっくり時間をかけて進めていくんでしょうが、もうそんな時代じゃないので、コールサインや局免が下りるまで半年とか待てませんから。

今どきのハムは、メーカの無線機を買ってバンバン交信するわけだし。
「7メガのキットがメインの無線機で、これしか持ってません・・・」なんていうハムなんていないでしょう。
こういうキットを作ろうなんてハムは、キットのムセンキなんてサブのサブで、「うまく動いてくれたらいいかなぁ」程度のものだと思うし、だからこそ作ってすぐ試せないというのはいただけないよね。

何度も同じこと繰り返すけど、電波を出すまで何ヶ月も待てないよ。

「電波法を犯してまで電波なんて出したくないし、だからといって免許取るのもシンドイし。」
「こんな大変な思いまでして、余計なお金までかけてキットなんて作らないよ。」

と、こういうことが影響してるかどうかは分からないけど、少子化のごとくハンダ付けするハムも減少し、ついには何かを作ろうといった、電子工作に対する興味の芽までも摘まれてしまう。

「アマチュア局の定義」 

総務省令電波法施行規則第4条第1項第24号にアマチユア局を「金銭上の利益のためでなく、専ら個人的な無線技術の興味によつて自己訓練、通信及び技術的研究の業務を行う無線局」と定義している。 また、第3条第1項第15号の2には、アマチユア業務を「金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務」と定義している。(Wikipedia)

これって、絵空事!? 

 

■ ■

 

と、愚痴ってみたものの。

せっかく手に入れたキットです。
作らないでそのままにしておくのは勿体ないし。

交信までやらないにしても、モノを作って動かすことはとっても楽しいことなので、「今日はキットでも作ってみるか~」って気分になったら・・・作ると思います。

それで、またいつも通りに写真に収めて、このブログにアップすると思います。
どうぞそのときは見てやってください。